リアルタイムは、アルバニアのベラトです。 昨日、ティラナから移動してきました。 今日はこの後アテネへ移動します。バスまで時間があるので、宿でいろいろとやることを片付けております…。 それにしても、暑いね。毎日暑い。35度は溶けるよ。
負の遺産アウシュヴィッツ強制収容所へ
2019年7月24日
今日は、とても行ってみたかったアウシュヴィッツ強制収容所へ行きます。 ツアーではなく、自力で行きます。
アウシュヴィッツは博物館になっており、なんと日本人ガイドの中谷さんがいます。 中谷さんのガイドは人気で、ハイシーズンはなかなか取れないとか。 私も1週間ちょっと前にメールしたのですが、さすがに遅かったですね。いっぱいでした。
中谷さん以外のガイドを聞いてもなー、と思ったので、ガイドブックを買って、自力で見て回ることにしました。 ガイドブックも中谷さんが監修しているとのことなので。
アウシュヴィッツ強制収容所は、10時~16時は入場料がかかる(ガイド料)のですが、それ以外の時間は無料で入れます。
ということで、クラクフからの始発のバスで向かいました。
アウシュヴィッツ強制収容所は、オシフィエンチムにあります。 オシフィエンチムのドイツ語読みがアウシュヴィッツです。
始発の6時20分のバスに乗りました。
時間はこちらのサイトで確認できます。
バスは、駅裏のバスターミナルから出発します。
チケットは当日購入です。15ズロチでした。
プラットフォームは毎回違うみたいです。
始発のバスですが、満席でした!
さすが、オンシーズンのヨーロッパ。
到着してびっくり。
チケットはものすごい列!!
うわー、これ午前中に無料で入れるかな?と思いましたね。
私の番が来たのは、もう9時になろう頃。
無事、ゲット。
よかったー!
エントランス横の売店で日本語のガイドブック(45ズロチ)を購入。
そして、バックパックは持って中に入れないので、荷物預かり所に預けます。4ズロチ。
いざ中へ。 入るときには、荷物検査がありました。
ちなみになのですが、気分を盛り上げるために、シンドラーのリストを何年か、何年じゃないですね、最後に見たのがいつだかわからないぶりに見ました。(Amazon Primeで見れます)
見返しておいてよかった。あー、映画で見たここだ!ってなります。
リアルアウシュヴィッツ。
さて、ガイドブックに見学ルートが書いてあるので、その通りに回ります。
門
この門を見たことある人は多いかと思います。
「Arbeit macht frei」働けば自由になれる
全く自由になんてならないんですがね。そう思わせてたんですね。
入ると早速、有刺鉄線が張り巡らせてある。
建物が並んでます。
第4棟
強制収容者を乗せた列車がどこから出発したかを表すための地図。
写真や当時の書類が展示されてます。
この空き缶は、ツィクロンBというガス缶。毒ガスの素です。
大量虐殺に使ったわけですね。
4号棟には、女性の髪の毛が2トンある部屋がありました。撮影禁止。髪の毛は生地(織物)やフェルト製造用の材料になったとか。
2トンの髪は、これ全部人の髪?って思うほどの衝撃です。
第5棟
この棟には、ユダヤ人から剥奪したたくさんのものが。
あくまでもこれは一部。
義肢
障害のある人はすぐ殺された。
鍋や皿などの日用品
トランク
(名前が書いてある)
シンドラーのリストで、トランクに名前を書いているシーンがありましたね。
靴
これらは一部らしいが、一部でもすごい数。
これだけの人が亡くなっていると思うと、何とも言えない。
第10棟、第11棟
第10棟は人体実験で使われた建物。
第11棟は監獄。
第10棟と第11棟の間は中庭になっている。
これは「死の壁」
11棟から人を連れてきて、ここで銃殺。
これは宙づりの処罰に使われたもの。
中庭が見えないように、窓は木で塞がれている。
第11棟の地下は撮影禁止だったのだが、独房や初めて大量虐殺で使われたガス室があった。暗くて、どんよりした雰囲気だった。
11棟などでは、ポートレートがズラーっと飾ってある。
全員殺されたのですね。
屋外にあるものなど
こちらは集団絞首台
収容所所長の処刑場
この建物はガス室と焼却炉
本当にここで大量虐殺され、死体を焼いていたのか…。言葉が出ない。
ビルケナウ収容所
続いて、第2収容所と言われているビルケナウ収容所へ行きました。
アウシュヴィッツからビルケナウへは、無料のシャトルバスがあります。
この進入門は誰もが見たことありますね。
ビルケナウ収容所にはたくさんの建物がありましたが、あまり残ってないなという印象です。
残っていたバラックの中を見ることができました。
ベッドがずらりと並んでいる。映画で見た光景。
木造だし、冬は寒かっただろうなと。暖房はあるけど、不十分だっただろうし。
こちらがガス室と焼却炉。破壊されてます。降伏するときにナチスがやばいと思って破壊したそうです。
ガス室、焼却炉の奥には慰霊碑が。
進入門からの線路。
ここで降りたら、もう戻ることはないのですね…。
実際に自分の目で見ると、とんでもないことがここで行われていたんだなと実感しますね。 写真だけじゃなくて、ユダヤ人から奪ったものを見ると、ゾッとします。
そして、アウシュヴィッツに行かれる時は、早めに中谷さんのガイドを予約することをおすすめします。
アウシュヴィッツには行ってみたかったので、中谷さんのガイドは聞けませんでしたが、それでも満足です。
クラクフまでは、バスで戻りました。
来た時のバスの逆ルートです。
運転手に運賃を支払いました。
次回はチェコ~