派遣前訓練48日目(2月23日)
この日のブログをすぐアップしようと思っていたのだが、ちょっと忙しかったです。風邪のひき始め&語学でいっぱいいっぱいでした。
(風邪は悪化せず、治りました…。)
このツアーを楽しみにしていました。
というのも、日本一周旅行をした時に、帰りに福島~宮城~岩手の沿岸部を通って帰ろうと思っていたのですが、途中で車が壊れて帰ったので、心残りだったのであります。
こういうツアーを企画していただいてることに感謝ですね。
バスの中で説明があったのですが、毎次隊においてこのツアーは開催されてるそうです。
知らなかったのですが、二本松の訓練所は避難場所になっていたそうです。そりゃそうだよな、ホテルのようなもんだもんなぁ。
避難されてる方がいた時は、別の場所で訓練してたそうです。
朝8時にバス2台で出発でした。
飯館村道の駅「までい館」
休憩です。
セブンイレブンがあったので、みんなここぞとばかりに買い物してましたw
本当、コンビニってありがたいですよ、訓練所にいると。
一番近いコンビニまで徒歩30分なのでw
道の駅南相馬
ここでももう一回休憩。
道の駅って好きなのよね。地場産品を見るのが楽しい。
訓練所生活でなければ、買いたいものもありました。
おいしそうだったので、コーヒー牛乳買っちゃった。
南相馬市消防・防災センター
見学先一つ目。
南相馬市の消防・防災センターに来ました。
消防署の中にあります。
震災の記録が展示してあり、説明等はなかったので自由に見る感じでした。
私は震災当時、役場職員でしかも廃棄物担当だったので、震災起きた後が大変でした!
知られてないですが、うちの町にも津波が来まして、役場庁舎から見た津波は今でも目に焼き付いてます。
津波の威力は本当、すごかった。
ドラム缶がプカプカ浮いていたり、プレハブ小屋が浮いていたり。
船が道路の真ん中まで来ている写真を後から見たのですが、津波のパワーのすごさを突き付けられました。
引き波でびっくりするくらい先まで海底が見えていたな。
そんなわけで、ここでの展示を見ていたら、当時のことを思い出しましたね。
廃棄物担当だったので、津波でダメになったものをごみとして出す人がたくさんで、その対応で大変だった記憶があります。
とはいえ、東北の方々と比べたら全然大したことはないのですがね。
制限区域を通る
ここでも知らなかったのが、帰宅困難地域がまだこんなにあるということ。
国道沿いから見えた景色は「ゴーストタウン」。
国道から入る道路にはバリケードがあって、警備員がいたり。
いやー、驚いた。
地域実践でお世話になってる方々(浪江町から避難した方)からもいろんな話を聞いていたけど、まだまだこういう状況であるということは報道されてないんだよな。
3・11が近くなったら報道されるのだろうか。今年はコロナウイルスであまり報道されないような。
私たちがバスで通った国道は、今でも一部はオートバイが通れないそう。
でもまもなく通れるようになると言っていた。
ゴーストタウンの景色は、強烈だった。
車窓からだから、全然写真は撮れてないのだけれども。
昼食
富岡町まで移動しまして、次の見学地の東京電力廃炉資料館にて昼食。
お箸に書いてあったお店の名前「ヘルシーランチ」
そして、そんなヘルシーなランチのお弁当。
これっぽっちもヘルシーじゃないやないかーいww
煮物すらも入ってない弁当ってなかなかないぜ。
東京電力廃炉資料館
マスク着用マストでした。
この建物ってわざわざ建てたのかな、って思ったのですが、元は東京電力のエネルギー館的な博物館的な建物だったらしいです。
妙にメルヘンちっくな建物なのであります。
まず、例の東京電力の原発事故についての一連の話の映像を見ました。
謝罪から始まりましたね。
まぁ、そうよね、謝るよな。
その後、ガイドさんの案内で事故の第一原発の内部の説明がいろいろありました。
こういう風になってるんだなーとここに来て初めて知ったことがたくさんでした。
作業員が来ている服の展示があったり。
平均4000人くらい福島の原発で働いてるらしいです。そんなにいるんだなぁ。
この資料館を見て感じたことは、「原発ってやっぱり必要なのかな?」ということ。
賛否両論あるかと思いますよ、これについては。
私も原発があるから、安定した電気の供給を受けてるわけで、一概にNO原発とはいえないとは思うのですが、もっとクリーンエネルギーにシフトできないものかなー、そもそももっとエコな生活にシフトできないものかなーと改めて感じました。
あ、エコな生活という言い方はあまり好きではないのですがね。
3・11がまもなくあるので、考えたり震災を思い出したりするきっかけになったらいいなと思いますね、ハイ。
楢葉町視察ガイド「ならはふるさと案内人」
最後の見学、楢葉町の視察です。
バスに「ならはふるさと案内人」のガイドの方が乗って、町内を案内していただきました。
まずは、コンパクトタウンの見学。
復興住宅、商業施設、集会所、病院等がコンパクトに集まっている場所です。
集会所施設である、「みんなの交流館ならはCANvas」を見学しました。
この施設は楢葉町の住民によるワークショップを開催して、住民の意見が取り入れられた施設だそうです。
子供と高齢者が一緒に交流できる工夫がされていたり、カフェのようなスペースがあったり、
家のようなくつろぎスペースがあったりと、普通の公共施設とは違った感じでした。
で、この施設を見て思ったんです。「私の地元ではこんなことができるのだろうか?」と。
住民によるワークショップを開催した、とのことですが、私の地元だったらいつもの決まった人しか出てこなさそうだなーと。
こういう町民気質?の違いって何なのでしょうね。不思議だわー。
次に見たのが、震災廃棄物のフレコンバックの山。
ガイドさんによると、震災廃棄物をどうする?となって、町内の各地域で分担して保管しているそうな。みんなで痛み分け的な感じなのでしょうね。
その後に見たのが、Jヴィレッジ。あの有名なJヴィレッジです。
車窓からの見学だったんだけど、ここの天然芝も原発事故の影響で全部張り替えたそうです。
この日もサッカー合宿っぽい方々がいました。
最後に行ったのが、天神岬。
ここから福島第2原発が遠くに見えます。
津波の影響で、護岸工事がされてます。
全く家が建ってませんが、ここは津波で家がさらわれてしまい、今は家を建ててはいけないことになってるそうです。
ここもそうなんだけど、ツアーでは海岸部を走っていたんだけども、景色が普通じゃないんです。
震災から約9年経ちますが、今でも景色が普通じゃない。
どう説明したらいいのかわからないけども。
とにかく言いたいのは、復興は終わってないということであります。
地域実践で被災された方が仰っていたんだけども「オリンピックで復興はゼロになった」と。
オリンピックにプラスしてコロナウイルスだもんなぁ。
地域実践の仲間とも話してたんだけれども、この時期に福島で訓練をしているというのはなかなかできないことなので、ものすごく貴重な体験をさせてもらってるなと。
私の地域実践の活動先関連で、3・11のつどいも開催されるみたいなので、可能であれば参加したいものです。
私にできることって何だろうな?って考えますね。
以上!